【M14】プレリリース・デッキと感想
2013年7月13日 大会レポ コメント (2)今日のデッキ。プールは1つ前の記事にて。
黒緑除去系デッキ。
1回戦:WRG ◯☓◯
2回戦:BR ◯◯
3回戦:BG ◯☓☓
最後惜しかったなー3-0行けそうだったのに
まず、今日の3戦の範囲でかつこれがシールドという前提での感想。
ドラフトとかにどこまで反映出来るかは謎です。
プールはレアが各色に1枚ずつ散った中、いいとこのカードがダブりまくってる黒がまず確定し、白と赤はごく一部のキーカード以外が弱い。青か緑かで迷って、安定の青よりも接死であえて固めるプランを取って緑を足したのがこの結果。
強く感じたカード
・死体運び
まず2マナ2/1という時点で普通に戦える戦力でありながら、こいつと引き換えにもっと強いやつを回収できる。特にこのデッキでは強力な接死クリーチャーが多く、回収先には困らなかった。
・命取りの出家蜘蛛
再録なので特に言うことはないが、もちろん強い。
・血の幼子
他のコスト無しでのサクり台が弱いわけがない。1体サクるだけで4/4というのは素晴らしい。
・呪われたスピリット
イニストラードかどっかに赤で同じスペックのがいたね。まあ強いです。
・凶眼のコカトリス
三回り弱くなった夜鷲。でも夜鷲が強すぎただけであって、こいつでもじゅうぶん強い。コモンなので出やすいし実際今回は2枚引いてるしね。
・胞子塚
環境が割りと遅く感じたので、緑にしては一見パワー不足でおとなしいこいつも悪くない。後述。
・森生まれのビヒモス
こんなもん簡単に8/8トランプルになりますよ。このスペックはそこらへんのレアを軽く凌駕する。
・血の儀式文
貴重な確定除去。ただ暗黒の儀式成分は使い勝手悪い。
・弱者狩り
後述。
・炎叫びの杖
後述。
まず、これがドラフトでも通用するのか分からないですが、この環境は『シナジー前提環境』なのではないかと感じました。以下に、このデッキ内の基本的なものも含めたシナジーをリスト化します。
・ただれたイモリ+血の幼子
・死体運び+血の幼子
・胞子塚+血の幼子
・命取りの出家蜘蛛or凶眼のコカトリスorリリアナの肉裂き+弱者狩り
・命取りの出家蜘蛛or凶眼のコカトリスorリリアナの肉裂き+炎叫びの杖
・地勢+胞子塚or森生まれのビヒモス
ざっとこんな感じです。接死クリーチャーや血の幼子など必須なキーカードがありますが、適当に引くだけでも割りとこれらのシナジーは期待出来る構成になっていました。(まあそれは運良くダブりが多く引けたということもあるとおもいますが)
接死クリーチャーと弱者狩りは本当に相性が良いです。特によく出来たのは、
・3ターン目までに命取りの出家蜘蛛を展開→4ターン目に弱者狩り→この時点で蜘蛛は2/3+相手にパワー3以上のクリーチャーが展開されているケースがほぼない=一方的にクリーチャーを除去した上で強化された蜘蛛が残る
弱者狩りは不安定で、かつ除去としては重いカードなのですが、これだけのことが出来るならかなり強いカードだと感じました。
次に、炎叫びの杖。二段攻撃をもたせる装備品が弱いわけがないのですが、これも接死クリーチャーが多かったので良く動いてくれました。ポイントは、リリアナの肉裂きよりも、凶眼のコカトリスか命取りの出家蜘蛛につけた時のほうが強かったこと。これは以下の2点の理由が考えられます。
・肉裂きはレアであり、そもそも強いクリーチャーである。しかし他2体は単なるコモンクリーチャー。なので、『そもそも強いクリーチャーがさらにちょっと強くなる』よりも、『接死持ちのやや強いコモンクリーチャーが戦闘で無敵のパワークリーチャーになる』ほうが相対的に強く感じたこと
・共に飛行持ちをブロック出来るので、無敵化していることが防御面でもさらに良く動くこと
特に蜘蛛につけた時が一番強かったです。軽いので、4ターン目には既に無敵化します。状況によっては、弱者狩りで強化した状態に上乗せしていることもあったので、蜘蛛が4点クロッカーになっていたことも。
デッキに優秀なクリーチャーが固まっていればいるほど、死体運びが強くなります。1回あった動きは以下の通りでした。
1.こちらが死体運び、血の幼子、呪われたスピリットをコントロールしており、相手は呪われたスピリットを色の関係上ブロック出来ない
2.相手は自分のクリーチャーを巻き添えにするのを覚悟でなくなく次元の浄化
3.対応して、血の幼子で呪われたスピリットをサクる→死体運び起動でスピリットを回収
4.返しのターンでまっさらになったところにスピリット→勝ち
死体運びのマナが立っているだけで、こっちのクリーチャーはもっかい復活して戻ってくることが確定しています。血の幼子がいるので、能動的に墓地に落として回収という動きが出来たのは非常に良くできていると感じました。
また、血の幼子は胞子塚の苗木トークンや、終盤不要になったエルフの神秘家をサクりパンプ出来る為、相手はそのケアをしつづけなければならない優秀なクリーチャーでした。
最後にスリヴァーですが、5枚ほど引いたもののデッキには入れず。
もちろん捕食スリヴァーは最低でも熊なのですが、やはりスリヴァーで組み合わせてナンボという気がしました。あたったプレイヤー全員がスリヴァーを入れていたのですが、枚数が少なかったようでそのシナジーは見かけることはなかったです。(減縮があるのでスリヴァートークンは結構良く死んで行きました)中途半端にスリヴァーを入れてしまうと、レアやアンコモン級でない限りは普通のクリーチャーなので微妙な印象でした。まあドラフトでスリヴァーを固めてピックしたらくそ早いビートが組めるのだと思いますが……
アンコモン以上の中では、炎叫びの杖と森生まれのビヒモスが抜けて強かったです。しかしそれらがなくてもコモン同士でシナジーが生まれるようになっているので、それをうまく見ぬいて構築するのが強く出来るポイントかなと思います。
レアのパワーが全体的に下がっている代わりに、コモンのパワーが上がっていて全体的にプレイアブルのカードが多く感じました。これは一番弱いと言われている白ですら当てはまります。
とりあえず感想はこんな感じです。
自分の使った少ないカードの範囲での印象ですが、基本セットゆえシンプルなデザインが多いのが、一見なんでもないように見えて、実はそこらじゅうにシナジーが転がっているのではないか、という推測です。あまり基本セットについて真剣に見たことがなかったのですが、他の基本セットでも当てはまるんですかね?
いずれにしてもドラフトを早くやってみたいですね。
追記:
今回の黒緑デッキは、特にシナジーを意図したわけではなく、プールの中で強いのから引っ張ってきて組んだらこうなってた、という感じです。適当に組んだだけでこうなったのだからドラフトで意図的にピック出来たらもっとパワフルになるはず。
黒
1:《ただれたイモリ/Festering Newt》
2:《死体運び/Corpse Hauler》
1:《血の幼子/Blood Bairn》
2:《呪われたスピリット/Accursed Spirit》
2:《凶眼のコカトリス/Deathgaze Cockatrice》
1:《血の儀式文/Liturgy of Blood》
1:《吸血鬼の印/Mark of the Vampire》
1:《減縮/Shrivel》
1:《肉体のねじ切り/Wring Flesh》
1:《堕落/Corrupt》
1:《リリアナの肉裂き/Liliana’s Reaver》
緑
1:《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
2:《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse》
1:《斑の猪/Brindle Boar》
1:《胞子塚/Sporemound》
1:《弱者狩り/Hunt the Weak》
1:《地勢/Lay of the Land》
1:《森生まれのビヒモス/Woodborn Behemoth》
アーティファクト
1:《炎叫びの杖/Fireshrieker》
17:基本土地
黒緑除去系デッキ。
1回戦:WRG ◯☓◯
2回戦:BR ◯◯
3回戦:BG ◯☓☓
最後惜しかったなー3-0行けそうだったのに
まず、今日の3戦の範囲でかつこれがシールドという前提での感想。
ドラフトとかにどこまで反映出来るかは謎です。
プールはレアが各色に1枚ずつ散った中、いいとこのカードがダブりまくってる黒がまず確定し、白と赤はごく一部のキーカード以外が弱い。青か緑かで迷って、安定の青よりも接死であえて固めるプランを取って緑を足したのがこの結果。
強く感じたカード
・死体運び
まず2マナ2/1という時点で普通に戦える戦力でありながら、こいつと引き換えにもっと強いやつを回収できる。特にこのデッキでは強力な接死クリーチャーが多く、回収先には困らなかった。
・命取りの出家蜘蛛
再録なので特に言うことはないが、もちろん強い。
・血の幼子
他のコスト無しでのサクり台が弱いわけがない。1体サクるだけで4/4というのは素晴らしい。
・呪われたスピリット
イニストラードかどっかに赤で同じスペックのがいたね。まあ強いです。
・凶眼のコカトリス
三回り弱くなった夜鷲。でも夜鷲が強すぎただけであって、こいつでもじゅうぶん強い。コモンなので出やすいし実際今回は2枚引いてるしね。
・胞子塚
環境が割りと遅く感じたので、緑にしては一見パワー不足でおとなしいこいつも悪くない。後述。
・森生まれのビヒモス
こんなもん簡単に8/8トランプルになりますよ。このスペックはそこらへんのレアを軽く凌駕する。
・血の儀式文
貴重な確定除去。ただ暗黒の儀式成分は使い勝手悪い。
・弱者狩り
後述。
・炎叫びの杖
後述。
まず、これがドラフトでも通用するのか分からないですが、この環境は『シナジー前提環境』なのではないかと感じました。以下に、このデッキ内の基本的なものも含めたシナジーをリスト化します。
・ただれたイモリ+血の幼子
・死体運び+血の幼子
・胞子塚+血の幼子
・命取りの出家蜘蛛or凶眼のコカトリスorリリアナの肉裂き+弱者狩り
・命取りの出家蜘蛛or凶眼のコカトリスorリリアナの肉裂き+炎叫びの杖
・地勢+胞子塚or森生まれのビヒモス
ざっとこんな感じです。接死クリーチャーや血の幼子など必須なキーカードがありますが、適当に引くだけでも割りとこれらのシナジーは期待出来る構成になっていました。(まあそれは運良くダブりが多く引けたということもあるとおもいますが)
接死クリーチャーと弱者狩りは本当に相性が良いです。特によく出来たのは、
・3ターン目までに命取りの出家蜘蛛を展開→4ターン目に弱者狩り→この時点で蜘蛛は2/3+相手にパワー3以上のクリーチャーが展開されているケースがほぼない=一方的にクリーチャーを除去した上で強化された蜘蛛が残る
弱者狩りは不安定で、かつ除去としては重いカードなのですが、これだけのことが出来るならかなり強いカードだと感じました。
次に、炎叫びの杖。二段攻撃をもたせる装備品が弱いわけがないのですが、これも接死クリーチャーが多かったので良く動いてくれました。ポイントは、リリアナの肉裂きよりも、凶眼のコカトリスか命取りの出家蜘蛛につけた時のほうが強かったこと。これは以下の2点の理由が考えられます。
・肉裂きはレアであり、そもそも強いクリーチャーである。しかし他2体は単なるコモンクリーチャー。なので、『そもそも強いクリーチャーがさらにちょっと強くなる』よりも、『接死持ちのやや強いコモンクリーチャーが戦闘で無敵のパワークリーチャーになる』ほうが相対的に強く感じたこと
・共に飛行持ちをブロック出来るので、無敵化していることが防御面でもさらに良く動くこと
特に蜘蛛につけた時が一番強かったです。軽いので、4ターン目には既に無敵化します。状況によっては、弱者狩りで強化した状態に上乗せしていることもあったので、蜘蛛が4点クロッカーになっていたことも。
デッキに優秀なクリーチャーが固まっていればいるほど、死体運びが強くなります。1回あった動きは以下の通りでした。
1.こちらが死体運び、血の幼子、呪われたスピリットをコントロールしており、相手は呪われたスピリットを色の関係上ブロック出来ない
2.相手は自分のクリーチャーを巻き添えにするのを覚悟でなくなく次元の浄化
3.対応して、血の幼子で呪われたスピリットをサクる→死体運び起動でスピリットを回収
4.返しのターンでまっさらになったところにスピリット→勝ち
死体運びのマナが立っているだけで、こっちのクリーチャーはもっかい復活して戻ってくることが確定しています。血の幼子がいるので、能動的に墓地に落として回収という動きが出来たのは非常に良くできていると感じました。
また、血の幼子は胞子塚の苗木トークンや、終盤不要になったエルフの神秘家をサクりパンプ出来る為、相手はそのケアをしつづけなければならない優秀なクリーチャーでした。
最後にスリヴァーですが、5枚ほど引いたもののデッキには入れず。
もちろん捕食スリヴァーは最低でも熊なのですが、やはりスリヴァーで組み合わせてナンボという気がしました。あたったプレイヤー全員がスリヴァーを入れていたのですが、枚数が少なかったようでそのシナジーは見かけることはなかったです。(減縮があるのでスリヴァートークンは結構良く死んで行きました)中途半端にスリヴァーを入れてしまうと、レアやアンコモン級でない限りは普通のクリーチャーなので微妙な印象でした。まあドラフトでスリヴァーを固めてピックしたらくそ早いビートが組めるのだと思いますが……
アンコモン以上の中では、炎叫びの杖と森生まれのビヒモスが抜けて強かったです。しかしそれらがなくてもコモン同士でシナジーが生まれるようになっているので、それをうまく見ぬいて構築するのが強く出来るポイントかなと思います。
レアのパワーが全体的に下がっている代わりに、コモンのパワーが上がっていて全体的にプレイアブルのカードが多く感じました。これは一番弱いと言われている白ですら当てはまります。
とりあえず感想はこんな感じです。
自分の使った少ないカードの範囲での印象ですが、基本セットゆえシンプルなデザインが多いのが、一見なんでもないように見えて、実はそこらじゅうにシナジーが転がっているのではないか、という推測です。あまり基本セットについて真剣に見たことがなかったのですが、他の基本セットでも当てはまるんですかね?
いずれにしてもドラフトを早くやってみたいですね。
追記:
今回の黒緑デッキは、特にシナジーを意図したわけではなく、プールの中で強いのから引っ張ってきて組んだらこうなってた、という感じです。適当に組んだだけでこうなったのだからドラフトで意図的にピック出来たらもっとパワフルになるはず。
コメント
この環境のヒントをたくさんもらいました。
M14はリミテッドの革命かもしれません。
1つ抜けていました。
・地勢+堕落
地勢は序盤使ってももちろん良いですし後半でも土地が多ければ良いカード(↑の緑ファッティ2体)がありますので、腐りにくい良カード。ランパンの代わりとして少し心もとない感じではありますが、シナジーを考えれば十分すぎる性能です。